料理研究家の黒田民子さんが教える「家つまみでひとやすみ」。今回は「秋鮭のバターソテー甘辛ソース」。
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最近よく目にする、北海道や東北あたりで水揚げされた色鮮やかな秋鮭。脂肪分が少ないので塩焼きで食べるよりもバターソテーなどがおすすめ。赤唐辛子がピリッときいた甘酸っぱいソースをかければ魚の臭みも抑えられ、おいしさが増します。
鮭の切り身は骨が気になるようでしたら、あらかじめ取り除いてください。全体に塩、胡椒をふって小麦粉を薄くまぶし、バターで両面ソテーしていきます。
香ばしく焼き色が付いたら、赤ワインビネガーをふり入れ、フライパンにフタをし、1分ほど蒸し焼きに。外はカリッと中はふっくらと仕上げましょう。
鮭が焼けたらニンニクとともに取り出し、続いてキノコとししとうを炒めます。
ソースはバターに赤ワインビネガー、ハチミツを加えて軽く煮詰め、最後に赤唐辛子を加えたらできあがりです。辛みを抑えたい場合は、赤唐辛子の種を取り除くといいですよ。あとは冷えた白ワインのご用意もどうぞお忘れなく。
(構成/沖村かなみ)
■秋鮭のバターソテー甘辛ソース
【材料】(2人分) 生鮭2切れ、しめじ・舞茸各1/2パック、ししとう4本、ニンニク1片、バター10g、赤ワインビネガー大さじ2、小麦粉適量、塩・胡椒各適量、A(バター10g、赤ワインビネガー大さじ3、ハチミツ大さじ1)、赤唐辛子1本
【作り方】(1)鮭に塩、胡椒をふり、小麦粉をまぶす。キノコは石づきを切り落とし、手でほぐす。(2)フライパンでバターを熱し、薄切りのニンニクを炒める。鮭を両面香ばしく焼き、赤ワインビネガーを入れて1分フタをし、鮭とニンニクを取り出す。(3)キノコとししとうを炒め、取り出す。(4)Aをフライパンに入れて煮詰め、輪切りの赤唐辛子を加える。(5)皿に鮭とニンニク、キノコ、ししとうを盛り、(4)をかける。
【ワンポイントアドバイス】鮭に小麦粉をまぶしたら、余分な粉は手ではたいて薄く付けるようにする。
赤唐辛子は加熱しすぎると辛くなるので、ソースを煮詰めてから最後に加える
※週刊朝日 2022年10月14・21日合併号