特に中島は前年までプレーしていた埼玉西武時代と同じ背番号「3」を与えられ、契約も2年総額650万ドル(約7億5000万円)と好待遇での移籍だったが期待に応えられず。入団したアスレチックスでは内野の守備力の弱さも指摘され、それまでのNPBでの9年間でマークした通算打率3割を超える打撃を見せることはできなかった。
中島がメジャー挑戦を表明した際には、名門のヤンキースなども獲得に乗り出していたが、入団会見で「ビリー・ビーンはセクシーでクールだ」というアスレチックスGMに対しての発言で現地の記者から笑いを取った一幕がハイライトとなってしまった。マイナー2年間で175試合に出場して打率.267、9本塁打、68打点、7盗塁という結果のみに終っている。
主にメジャーリーグでは日本人選手の活躍ばかりが伝えられるが、振り返ると日本の一流選手たちでも予想以上に苦しんだ選手が多いことが分かる。そういった意味でも改めて昨年活躍した大谷や、イチローなど米国で結果を残した選手たちの凄さが分かるのではないか。