姉を「ハグ」し見送ると、佳子さまはすぐに会見場であるグランドアーク半蔵門に向かった。会見の間は、ホテルで待機して姉を精神的に支えた。佳子さまは、姉を応援すると決めて、その姿勢を貫いた。
そして11月、眞子さんと小室さんは米国に出発した。
佳子さまは、大切な姉が民間人として第2の人生を静かに送ることを心から願っていた。
批判と喧噪渦巻く日本から逃れて、新天地で静かな暮らしが始まるはずだった。
だが、米国の地を踏んでも眞子さんは執拗に追いかけまわされた。
英タブロイド紙のデイリー・メールは、小室夫妻がニューヨークに到着した昨年11月14日には、2人の新居を建物が判明するような写真を付けていち早く報じた。
日本の雑誌メディアも街を歩くふたりを追いかけ写真を掲載した。
デイリー・メールの他に、いくつかのメディアがそれに続いた。
眞子さんがタオルなど日用品を買い物する動画もオンライン記事で流された。
クリスマスには、高級住宅が立ち並ぶニューヨーク・アッパー・イースト・サイドにあるキャロライン・ケネディ元駐日大使の自宅があるアパートに立ち寄った様子も撮影された。
民間人として新天地で暮らしても新居を暴かれ、日常生活を盗み撮りされて動画をさらされる。
そんな光景を目にした佳子さまは、こう口にしていたという。
「姉が気の毒で、悔しくて涙が出た」
2月下旬には、小室圭さんのニューヨーク州の司法司法試験への2度目の挑戦が予定されている。
合否が判明するのは4月から5月と見られる。
日本のみならず、英米のメディアからの注目が再び集まるだろう。
佳子さまの願い通り、眞子さんが静かに暮らせる日は、もうすこし先になりそうだ。
(AERAdot.編集部 永井貴子)