筒香はメジャー2年目の昨季、レイズで開幕を迎えたが不振が続き5月に事実上の戦力外となり、その後ドジャースにトレード移籍。ドジャース加入後も結果を残せず8月に自由契約となったが同月にパイレーツとメジャー契約を結んだ。3チーム目となったパイレーツでは43試合に出場して打率.268、8本塁打、25打点と結果を残した。オフには2年契約のオファーもあったと報じられているが、年俸400万ドル(約4億6000万円)の1年契約を結んだ。
一方、澤村は巨人時代の晩年は苦んだが20年9月にトレード移籍したロッテで活躍。オフに海外FA権を行使してレッドソックスと2年契約を結んだ(3年目に相互オプションが付帯)。1年目の昨季は55試合に登板して5勝1敗10ホールド、防御率3.06をマーク。53イニングを投げ61奪三振を記録するなど、2年目のさらなる飛躍に期待が持てる内容だった。とはいえ、筒香と同じく実質的な残りの契約は1年。パフォーマンス次第では厳しい状況になる可能性もある。
「その他の投手では菊池雄星(マリナーズ)が自ら新たなシーズンの高額契約オプションを破棄したのも意外だった。他球団からのオファーが来る自信があるのか、帰国を念頭に入れているのか……。有原航平(レンジャーズ)も現状では苦しい状況。今後も長く米国でプレーできるかどうかは分からない」(在米スポーツライター)
19年からメジャーでプレーする菊池は3シーズン通算で70試合に登板。15勝24敗、防御率4.97と目立った結果を残せず。昨季は前半戦で6勝4敗、防御率3.48をマークしてオールスターにも選出されたが、後半戦は1勝5敗、防御率5.98と安定感を欠いた。今オフも数球団からオファーがあると言われるがNPB復帰の噂も消えない。
有原は日本ハムからポスティングシステムを利用して20年のオフに2年総額620万ドル(約7億1000万円)でレンジャーズと契約。先発ローテーションの一角として期待されるも5月に右肩動脈瘤の手術を受け長期離脱。9月に復帰するも精彩を欠きメジャー40人の枠から外れ事実上の戦力外となっている。今季はレンジャーズ傘下の3Aで開幕を迎える予定だ。