「数少ない野手の秋山翔吾(レッズ)はマイナー降格時に本人の同意が必要となるなど破格の3年契約を結んだが、今は崖っぷちの状況。守備では非凡なものを見せているがそれ以外ではレギュラー当落線上。このままでは契約延長、他球団からの高待遇オファーは見込めずNPB復帰の可能性が高い」(在米スポーツライター)

 秋山は西武から海外FA権を行使して19年オフに3年総額2100万ドル(約24億円)でレッズと契約。各項目に応じた様々なオプションが付帯されていることも話題になった。故障の影響もあったが1年目から打撃面でメジャーへの対応に苦しんだ。これまでの2シーズン(1年目は新型コロナウイルス拡大の影響で60試合に短縮)で142試合に出場して打率.224(71安打)、0本塁打で役割的には守備要員となってしまっている。

「コロナ禍で各球団とも経営状態は悪化の一方。結果が出ない選手に以前のような大判振る舞いはできない。また契約期間内で支払い義務があっても見切りをつけるのが早くなっている。日本人選手だけでなくどの選手に対しても同じ。選手側としてもコロナ禍で母国に帰りたい気持ちもあるはず。NPBに来る助っ人外国人選手と同じです」(MLB極東担当スカウト)

 先行きが見えない混沌の時代、異国の地でプレーするリスクは想像以上に大きい。田中将大楽天)もコロナ禍の中で日本復帰を選んだ。メジャーでプレーを続けるのか、帰国してNPBに復帰するのか。多くの日本人メジャーリーガーたちにとって22年はキャリアの分かれ道となりそうだ。

暮らしとモノ班 for promotion
おうちで気楽にできる!50代からのゆる筋トレグッズ