昨年は現2年生も多くがスタメンで絡んでいた中でインターハイ予選ではベスト4、選手権予選ではベスト16で敗れるなど悔しい1年に。荒井は「まずは厳しい予選を勝ち抜いて、全国でもっと羽ばたけるように、頑張りたい。今年はしっかり全国まで行って、ベスト8の壁を越えたい」と最高学年を迎えるこの1年への意気込みを語る。
さらに春からは高円宮杯U-15で準優勝を飾ったLAVIDAの選手たちが入学する。決勝はこの年代の“ボスキャラ”とでもいうべきサガン鳥栖U-15に敗れたが、街クラブの決勝進出は快挙で、Jクラブ以外の決勝進出は2001年の東海大第一中以来、実に20年ぶりのことだった。
チームの主将を務め、大会ではスーパーサブとして4ゴールを記録したFW鄭志錫は期待のストライカー。そのほかにもU-15日本代表候補のDF松本里央や準決勝の鹿島アントラーズつくばJY戦で切れ味の鋭い突破を見せていたMF本田健晋、MF甲斐田裕大なども能力が高く、4月以降もさらに激しいレギュラーポジション争いが繰り広げられることになるだろう。裏選手権で優勝した期待の代に全国準Vの新入生組を加え、今年の昌平も面白いチームとなりそうだ。(文・石黒登)
●プロフィール
石黒登/1986年生まれ。埼玉県川越市出身 フリーランス。スポーツ編集部勤務ののち、2016年より独立。埼玉サッカー通信、SAITAMA SOCCER MAGAZINEほか、footies、SOCCER MAMA、高校サッカードットコム、サッカーダイジェスト、朝日新聞 ジュニアプレス埼玉(朝日新聞 埼玉少年少女スポーツ)等にも寄稿。中学サッカー進路ナビ(solmedia)編集協力。編集部時代にはウィンタースポーツ、ゴルフ、バレーボールなども担当。