中日・平田良介(左)とソフトバンク・松田宣浩(写真提供・中日ドラゴンズ/福岡ソフトバンクホークス)
中日・平田良介(左)とソフトバンク・松田宣浩(写真提供・中日ドラゴンズ/福岡ソフトバンクホークス)
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 松田宣浩(ソフトバンク)と平田良介(中日)の野球人生をかけた1年が始まる。

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 長年に渡りNPBで存在感を発揮してきた2人だが、21年シーズン終了後の契約更改ではともに“大減俸”となった。昨年のような不甲斐ない成績では今季が現役最終年にもなりかねない状況だ。

 このオフのストーブリーグは例年のような大型移籍がなく比較的静かなものだった。日本ハム・新庄剛志監督の就任が話題の中心だったが、松田の契約交渉も大きな注目を集めた。4億5000万円(以下、金額は全て推定)から野球協約が定める減額制限の40%を超える3億円減の1億5000万円でサイン。悩み抜いた末の決断であり、退団の可能性があったことを本人も口にしている。

「19年までは結果を残していたが20年以降は成績が一気に落ちた。年齢的なものもあり球団も様子を見ていたのだろうが2年連続で悪かったことで大きなダウン提示となった。コロナ禍も重なり調整など難しかったのだろうが言い訳にならない」(ソフトバンク担当記者)

 松田は30代となってもチームの顔として活躍し、15年からは5年連続でフル出場。昨年までの現役通算16年間で1811安打、301本塁打をマークし、三塁手としてゴールデングラブ賞に8回選出されている。ソフトバンクも17年から20年まで4年連続で日本一を達成するなど、チームに欠かせない選手であることは間違いない。しかしソフトバンクがBクラスに転落した昨年は115試合に出場し、打率.234、14本塁打、47打点と前年に続き苦しいシーズンとなった。

「マッチ(松田の愛称)が必要なのかは言うまでもない。チームは世代交代の最中で経験豊富な選手がいるだけで違う。どんな時も先頭に立って声を出してくれる。ベンチにいること自体が見本となり戦力になる。チームが勝ってマッチ自身も結果を残せば減額分も取り戻せる。負けず嫌いな男だけに今年は活躍するはず。Bクラスからの巻き返しと日本一奪回に向け欠かせない存在。藤本博史監督も影響力を知っているので大きな期待をしているはずです」(ソフトバンク関係者)

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平田も松田同様に悔しい“大減俸”