北京冬季オリンピックが始まった。日本代表は総勢124人を数え、メダル獲得をめざしてライバルとの戦いに挑む。代表選手は、高校時代から世界の檜舞台に立っていたアスリートも少なくない。そこで日本代表の出身高校ランキングを作ってみた(在学、中退、通信制を含む)。
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都道府県所在地別では、北海道44人、長野17人、新潟10人、東京7人、山形・岩手6人、愛知4人となっている。
驚くべきことに、出身高校1位、2位はいずれも公立である。
■苫小牧東はスポーツ推薦なし
1位に輝いたのは、北海道苫小牧東高校の6人である。全員アイスホッケー女子「スマイルジャパン」のメンバーだ(カッコ内は現在の所属)。
鈴木世奈さん(ブリヂストンタイヤソリューションジャパン)、山下栞さん(早稲田大学1年)、米山知奈さん(ダイナックス)、大沢ちほさん(ダイナックス)、高涼風さん(I・TECソリューションズ)、三浦芽依さん(岩田地崎建設)の6人だ。
前回の2018年平昌大会では同校出身者から米山さん、大沢さん、鈴木さん、高さんが選ばれている。
苫小牧東高校は、1937(昭和12)年に開校した旧制苫小牧中学を前身とする。85年の歴史を数える伝統校で、道内では進学校として知られている。卒業生には、ノーベル化学賞を受賞した鈴木章さん、元警視総監の吉野準さん、ドイツ文学者の中野京子さん、小説家の馳星周さんなどがいる。
同校の校長、南俊明さんは喜びを隠さない。
「うれしいですね、学校にとってたいへん名誉なことです。苫小牧東高出身として誇りを持ってがんばってほしい。苫小牧はアイスホッケーの町として知られています。市内には少年団、中学校のチームがたくさんあり、わが校でも子どものころから腕を磨いた生徒が活躍しています」
苫小牧東高校のアイスホッケー部(男子)は全国高校総体で10回優勝した強豪である。女子も名選手を生んできた。