またフリーで4回転5本を入れた構成に今季から挑戦している宇野は、スケートアメリカは270.68点の出だしだったが、次のNHK杯は290.15点、全日本は295.82点と徐々に完成度を高めているが、まだパーフェクトにはできていない。
それに対して鍵山は、シーズン当初は新たに4回転ループを入れた4回転4本の構成にチャレンジしたがループの安定度を高められず、GPシリーズでは4回転3本にしたが、それでもフランス大会では286.41点をマークし、イタリア大会に続いて連勝。全日本は292.41点で3位と安定した結果を出している。
ただ、ジョウと宇野はミスを最小限に抑えれば300点台に乗せる力もあり、鍵山も4回転ループを入れてくるようなら300点台に乗せる可能性も出てくる。この3人はSPとフリーを通し、ミスを出したものが脱落するというサバイバルレースを繰り広げるだろう。(文・折山淑美)