北京オリンピック(五輪)は2月10日、フィギュアスケートの男子フリーがあり、3連覇を目指した羽生結弦(27)は4位だったが、前人未到のクワッドアクセル(4回転半)ジャンプに挑んだ。
【写真】前人未到のクワッドアクセルにも挑んだ羽生結弦選手のフリー
羽生と報道陣の主なやりとりは次のとおり。
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――終わったときの表情から、ほんとうにいろんなものを抱えていたと思った。3度目の五輪を終えたいまの気持ちを教えてください。
えっと、もちろん、(クワッド)アクセルは多分今までの中で一番近かったと思いますし、今できる羽生結弦のアクセルのベストがあれかなという感じもしていますし。もちろんサルコ―の転倒が大きかったと思いますけど、でもなんか、それも含めて、あの「天と地と」の物語なのかなっていうふうに思いながら滑っていました。
――フィニッシュポーズ、手を6秒間挙げていた。
長い(笑)
――何を思っていたのでしょうか。
あのポーズって実は「天と地と」の天。天の意味もありますし。何か、ある意味、何か、自分の何か、魂をパンって天に送るみたいなイメージも僕の中にあるんですけど、9歳のときに滑ってた「ロシアより愛を込めて」っていうプログラムの最後のポーズと同じなんですよ。それをあのときの自分と重ね合わせながら、何かいろんな、一言で言うのはちょっと難しいですけど、いろんな気持ち……が渦巻いてたっていうか、でもなんか、ある意味、なんて言えばいいんだろう、難しいな。あそこまで、あのポーズを終えて、刀をしまうまでが、リンクをはけるまでが、自分のプログラムのストーリーだったかなって思っています。
――リンクを出るとき、顔に氷を付けていたが、どういう意味か。
いや、ほんとありがとうって思って。正直、ショートで、あんなことになっちゃって。もちろん、悔しかったし、なんかね、いろんなことを進んできて、正しい努力もしてきたと思いますし。自分が考え得る全てをやってきたと思ってるんで、報われないなとかって思いながら、今日までやってきましたけど、でも本当、最終的にはやっぱりありがとうって思いながら、ここまでとばしてくれてありがとうって思いながら、感じてました。