――終わった後、グリーンルームで楽しそうな表情が見えた。オリンピックは楽しめたんでしょうか?
全然楽しくなかったです、はい。もう、もういっぱいいっぱいでした。
――2連覇も経験して、今回みたいなこともあった。オリンピックってどういうもの?
一言じゃ言えないですよ、やっぱり。(2014年の)ソチオリンピックは、ソチオリンピックで悔しいながらも勝ったところでしたし。ある意味、成長できたところかもしれないし、(18年の)平昌はその成長したものを全部出し切れたと思います。今回は、どうなんだろうな。ちょっと時間がたつと見えてくるものもあるかもしれないですけど、挑戦しきった。自分のプライドを詰め込んだオリンピックだったと思います。
――アクセルを調整して転倒して、右足を痛めたと思う。今の状態は。どういうふうに演技したのか。
正直、詳しく話すかどうかをすごく悩んでます。勝てたら言ってもいいかなと思ったんですけど、正直どう言ったらいいかわかんないですけど、かなりいろいろ手を加えていただきました。まあ、だからこそ、何とか立てたって感じです。
――そういう状況でフリーに向かう気持ちで、一番強く持ったのは。
絶対アクセルおりるって思ってました。絶対回りきるんだって。
――これが最後というけど、やっぱりそれをしに来た?
それをしに来た。そうですね、自分のスケートを出し切るって思ってました。
――4回転アクセルの手ごたえは?
手応えが良かったですよ。すごく、これが、これが4回転半の回転の速度なんだって。こっから、ランディングを作るにはちょっと危険すぎるかもしれないですけど、人間にはできないのかもしれないですけど。でも、もう僕なりの4回転半はできてたかなって、ある意味思ってます。
――空中でどんな気持ちでしたか。
ええ、なんて言えばいいんだろう。僕しか感じたことないものだと思います。