北京五輪で金メダルに対して最も高い金額を設定している国は香港(写真はイメージ)
北京五輪で金メダルに対して最も高い金額を設定している国は香港(写真はイメージ)
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 2月4日に北京冬季五輪が開幕した。日本選手団の活躍を中心に現地での熱い戦いが連日報道されているが、冬季五輪ではメジャーではない競技も多いため、オリンピックに参加している選手たちの“懐事情”も気になるところだ。

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 選手たちが過酷な環境の中で五輪まで登りつめたのは間違いないが、果たしてメダル獲得によってどのぐらいのお金が支払われているのだろうか。

 北京五輪が開幕した同日に米経済紙の『Forbes』が掲載した記事によると、今回の五輪では「91」の国と地域からアスリートが参加しているが、メダル獲得に対してお金が支払われると確認できている国は、少なくとも32カ国あるという。また、91カ国中4カ国に関しては、仮にメダルを獲ったとしても、それに対して金銭的な報酬はないとのことだ。

 金メダルに対して最も高い金額を設定しているのは、中国から独立して選手を派遣している香港の64万2000ドル(約7400万円)。続く2位のトルコは38万3000ドル(約4400万円)、3位のマレーシアは23万8000ドル(約2700万円)となっている。高額となっているが、いずれの地域の選手たちもこれまで冬季五輪では1度も金メダルはおろか、メダルすら獲得できていないのが実情だ。

 当然と言えば当然でどの地域もウインタースポーツが盛んではなく、送り出している選手の数自体も少ない。北京五輪では香港が3選手、トルコが7選手、前回の平昌で初めて選手を派遣したマレーシアは2選手のみ。日本からは124選手が参加していることを考えるといかに少ないかが分かるだろう。昨年の東京五輪ではフィリピン政府が同国初の金メダリストとなった重量挙げ女子のヒディリン・ディアスに1000万ペソ(約2200万円)を報奨金として授与したことが話題となったが、可能性の大小は別として、国家の史上初となる快挙に対しては、それに見合った大金を支払う準備があるという現れだろう。

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