なお、香港選手団の金メダル獲得に対して支払われる報奨金は東京五輪でも同じ額が用意されており、男子フェンシングフルーレ個人の張家朗が香港代表としては史上2人目となる金メダルを獲得し、64万2000ドルを手にしている。

 金メダルの可能性がある国として最も高い報奨金を用意しているのがイタリア。今回の金メダリストには20万1000ドル(約2300万円)が支払われることになっている。前回の平昌では3人が金メダルを獲得しており、北京でも9日終了時点ですでに金メダリストが2人誕生している。イタリアは昨年の東京五輪でも“太っ腹”なところを見せており、金メダル10個、銀メダル10個、銅メダル20個と合わせて40個のメダルの報奨金として、総額で900万ドル(10億3000万円)以上をを支払ったようだ。

 その他、平昌で最も多くの金メダル(14個)を獲ったノルウェーは金メダルを含めメダリストに対して報奨金はないとのこと。平昌ではノルウェーと同じ14人の金メダリストが生まれたドイツも2万2000ドル(約250万円)と上位に比べて少ない金額となっている。また、女子フィギュアスケートで注目が集まるロシア(※北京ではROC/ロシア・オリンピック委員会として出場)と開催国である中国は、過去の五輪では報奨金は存在したとのことだが、北京については『Forbes』の問い合わせに応じておらず、金メダルに対して報奨金があるのかは明らかとなっていないようだ。

 ざっと金メダルの報奨金の額を紹介したが、上位の国は高額ではあるが生涯が保証されるような大金を得られるわけではない。そのため、メダルの報奨金以外でオリンピアンたちの収入の大きな柱となるのがスポンサーからのお金となる。先述の通り、冬季五輪ではメジャーなスポーツは少なく、夏季に比べ“儲けているアスリート”の数は多くないが、金メダル獲得をキッカケに名誉だけでなく、大金を手にしたアスリートも存在する。

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金メダルをキッカケに“金持ち”になった選手たち