ワリエワも平常心でいられないのだろう。シングルスの演技後に感情を抑えきれずに涙を浮かべたが、母国・ロシアを除いて同情の声が多いとは言えない。米国メディア「ニューヨーク・ポスト」は現地時間15日付の記事で、ワリエワが提出したサンプルから禁止薬物トリメタジジンの他に、ハイポキセンとL-カルニチンの2種の薬物使用が確認されたと報道。いずれも禁止薬物ではないが、トリメタジジンと同様に持久力向上効果があるとされており、波紋を広げている。

「よほどの大崩れがない限りメダルを獲得するのは確実でしょう。ただ今後の彼女のスケート人生を考えた時にメダルと引き換えに失う代償が大きすぎるのではないか。禁止薬物をなぜ摂取したのかその説明も疑問点が多い。気になるのはワリエワの精神状態です。まだ15歳の子供です。SNS上で批判の声が殺到する中、『罪人』、『悪人』という書き込みも見られる。ワリエワを擁護するつもりは全くないですが、過度な誹謗中傷で日常生活にも支障をきたすほど追い込まれる恐れがある。人格否定は慎むべきでしょう」(スポーツ紙記者)

 女子シングルスのフリーは今日17日に行われる。どのような結末が待ち受けているだろうか。ワリエワの動向も注目される。(西川秀之)

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