世界最高峰の舞台であるPGAツアーには、多くのスタープレーヤーが集結している。現在は交通事故で戦線を離れているタイガー・ウッズ(米)のような世界的なゴルファーはもちろん、世界ランクNo.1のジョン・ラーム(米)、ロリー・マキロイ(北アイルランド)、ビクトル・ホブラン(ノルウェー)ら米国勢だけではなく、他の国からもトッププロが毎週のように熱戦を繰り広げている。日本の松山英樹もそんな強者の中のひとりだ。
そんな中で、現在最も順風満帆なゴルフ人生を歩んでいると言えるのがコリン・モリカワ(米)だろう。
最新(2月13日時点)の世界ランクで2位につけトップの座をうかがう位置にいる今季のモリカワは、自身のシーズン初戦となったザ・CJカップで単独2位につけると、千葉で開催されたZOZOチャンピオンシップでは7位タイでフィニッシュ。2022年初戦のセントリートーナメントofチャンピオンズでも5位タイとなっており、2月16日現在、出場3試合全てでトップ10入りを果たしている。2021-22シーズンも順調というわけだ。
モリカワの順風満帆なゴルフキャリアをチェックするなら、それはアマチュア時代まで遡ると良いだろう。
カリフォルニア州ロサンゼルス生まれのモリカワは、5歳でクラブを握るとジュニア時代に腕を磨き、高校卒業時はスタンフォード大、UCLA(カリフォルニア大学ロサンゼルス校)、USC(南カリフォルニア大)、そしてカリフォルニア大バークレー校という同州のエリート大学4校から誘いを受けていた。これだけで、モリカワへの期待度が分かるが、結局モリカワはカリフォルニア大バークレー校を選択し、4年間を過ごすことになる。
同大に在籍中は、オールアメリカンの1stチームに3度入り、2018年には米「ゴルフウィーク」誌の最優秀選手に選出された。2019年にはアマチュア世界ランクトップにも上り詰めた。ここまでは文句のないゴルフキャリアだろう。