そして、そんなモリカワは弱点も完全に克服したと言える。ルーキーシーズンはストロークス・ゲインド(アラウンド・ザ・グリーン)で93位、ストロークス・ゲインド(パッティング)で128位と、ショットに対してグリーン周りとグリーン上でのプレーが真反対だった。しかし、新型コロナウイルス感染拡大によるシーズン中断時に、苦手だったショートゲームを克服。2021-22シーズンはストロークス・ゲインド(パッティング)で27位にまで躍進しており、今季は未勝利だが、苦手分野の改善が現在の安定した成績に結びついているのだろう。

 今月末にはモリカワにとって連覇をかけたWGCワークデイ選手権がやってくるし、その後もマスターズまでビッグイベントが続く。ピカイチのショットに加え、ショートゲームもレベルアップしたモリカワ。若き日系人ショットメーカーの順風満帆ぶりは、どこまで続くのだろうか。