「石井一久GM兼監督がほれ込んでコーチ就任を要請した。自身のヤクルト時代の背番号16を受け継いだことや、（地元の）東北高出身ということもあるが人間性を買っていた。真面目さ、練習熱心さは球界でも有名。飛び抜けた成績は残していないがヤクルトに欠かせない存在になった男を高く評価したのでしょう」（楽天担当記者）

　古巣のDeNAで現場復帰した石井琢朗・1軍野手総合コーチ、西武の平石洋介・1軍打撃コーチなど、各球団がチーム力向上のため、コーチの人選に気を配っている。生え抜きではなくとも有能な人材ならば他球団OBを積極的に登用するなど、有能な指導者の招聘は今や各球団にとって選手の獲得と並び重要な“補強”となっている。

　自身の経験をベースに理にかなった打撃技術を伝えようとする中村。現役時代の延長のように一生懸命、ひたむきに選手と向き合う雄平。アプローチは異なるが打撃コーチとしてのスタートは順調に切ったようだ。今シーズン指導を受けた選手たちの才能は花開くのか。中日、楽天でプレーする野手たちの成長ぶりに注目が集まる。

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