3月4日、声帯ポリープを患い「しばらく安静が必要」と診断されたと発表した氷川きよし(44)。直近のコンサートツアーはすべて延期・中止となることが決まった。氷川は今年1月に「リフレッシュする時間を作りたい」と年内で活動を休止することを発表しており、ゴールに向かって精力的に活動していただけに、ファンは不安を募らせていることだろう。
2000年に「箱根八里の半次郎」で演歌歌手としてデビュー後、そのアイドル的なルックスと抜群の歌唱力で演歌界をけん引してきた氷川。ここ数年は演歌だけにとどまらず、J-POP界のさまざまな有名アーティストとコラボしたり、「ドラゴンボール超」の主題歌を担当するなど活躍の幅を広げていた。こうしたなかでの活動休止に激震が走ったが、最近はさまざまのアーティストが“解散バブル”の様相を呈していた。
「氷川さんクラスになるとリリースやステージの仕事が数年先まで決まっているので、実際は発表のかなり前から準備していたと考えられます。1年以上前に活動休止や引退を発表するのは昨今のトレンドで、例えば2020年末で活動休止した嵐は約2年前に発表していますし、2018年に引退した安室奈美恵もちょうど1年前に引退宣言をしました。要はその間にファイナルツアーやリリースを盛り上げて最後にもうけようという狙いもあります。人気アーティスト集団・BiSHも2023年の解散を昨年末に発表していますが、今年は12か月連続リリースし、ツアーやフェスの開催を発表するなど解散バブルを徹底的に演出しています。氷川さんもこの1年で、最後のお勤めをすべく相当な仕事量をこなさなきゃいけないと気合が入っていたはずです」(女性週刊誌の芸能担当記者)
最後に激務をこなそうとするのは、氷川なりに演歌界、所属事務所、ファンへの恩返しの気持ちがあるからなのかもしれない。
「氷川さんは自他ともに認める演歌界のプリンスなので、1年で活動休止できるのはむしろ短いほうとも言えます。それぐらい今の演歌界はスター不足で、氷川さんの活動休止を惜しむ声は多い。歌唱力は演歌界随一で、2枚目のシングル以降、ずっとオリコンシングルチャートのベストテン入りを果たしているのは氷川さんだけです。ただ、2019年頃に氷川さんが路線変更して以降、従来のイメージで売りたい事務所側と多少の確執があったと思われます。『週刊文春』によると、インタビューなどでも事務所側から男らしくない表現は修正され、ネイルのことも掲載NGを食らったそうです。2019年の紅白の際、氷川は『きーちゃんらしく、きよしくんはサヨナラ』と囲み取材で発言し、話題になりました。これも彼なりの決意表明だったのかもしれません」(同)