桜の開花の便りが待ち遠しい季節になりましたね。
筆者はこの季節になると、無性に桜餅が食べたくなり、先日も「サザエ」で買ってきていただきました。あんこの甘さと桜の葉のしょっぱさのマリアージュが何ともいえないおいしさを奏でてくれますよね。春の到来を感じさせてくれる和菓子です。
実は最近知ったんですが、桜餅は、関西と関東で全然違うんです。
筆者の知っている関西の桜餅は、蒸して桜色に色付けしたもち米でこしあんを包み、外側に塩漬けにした桜の葉っぱを巻いたものです。見た目ももち米感が残っていて、つぶつぶしています。
一方、関東の桜餅は、小麦粉で作った桜色の生八つ橋のような皮でこしあんを包んで、それを塩漬けにした桜の葉っぱで巻いたものなんですね。小麦粉で作った皮なので、つぶつぶ感はありません。
筆者にとって桜餅は、つぶつぶ感が必須ですので、関東風の桜餅を食べても、「春が来たなぁ」という気持ちにはならないような気がします。逆に、関東の方にとっては、関西の桜餅を食べても、春を感じることはないんでしょうか。
海の中にも、春の訪れを感じさせる桜のつく魚がいます。
それは「桜鯛」です。といっても「桜鯛」という魚がいるわけではありません。この時期に取れる「真鯛」を「桜鯛」と呼んでいるんです。
真鯛の産卵期は2月から5月ごろで、この時期の雌の魚体は、きれいなピンク色の婚姻色に染まります。そして産卵前なので、非常によく脂がのっておいしいことから、この時期の真鯛を「桜鯛」と特別な呼び名で呼んでいるんです。
実際に「サクラダイ」という魚もいますが、体長15センチほどの小さな魚で、体も桜色というより、雌はオレンジ色っぽく、雄は真紅の魚体に白い斑点がある、とてもきれいな魚です。食用としてよりは、観賞用としての方が有名なようです。そしてタイという名前がついていますが、実際にはタイの仲間ではなくハタの仲間で、「あやかり鯛」のひとつです。
くら寿司では、毎年この時期に桜鯛のお寿司を販売していますが、今年は、特別な「桜鯛」のお寿司を販売します。
それは「AI桜鯛」。