「SOSで問い合わせを受けている限り、センターを希望される人はまずいませんね。大阪府は60歳未満までセンターに入れるとしているが、SOSには、今も対象は『原則40歳未満でセンターでの療養を希望する軽症・無症状の者』と通知が来ています」。
大阪府に見解を聞いた。
「センターの候補地ですが、1000人規模ということ、吉村知事の意向もありインテックス大阪に白羽の矢が立った。確かにしおりにはセンターで寒さをしのぐ記述があります。館内は22度に保っており、床にも絨毯が敷かれており問題がないと思う。療養者の寒いという声があるなら対応したい。利用の割合が低いのは、宿泊療養のホテルも利用率が20%台とかなり空きがあるからだと思われます」
大阪府は3月21日までまん延防止等重点措置が延長されたが、新規感染者はいま、減少傾向となっている。
また、センターは身の回りのことは自分でできる自立型の施設。オミクロン株は若年層の重症化する割合が低いこともあり、入所者が増える可能性はこの先、あまりないとみられる。センターに投じられた税金84億円はどうなるのだろうか。
(AERAdot.編集部 今西憲之)