カンニング竹山さん(撮影/今村拓馬)
カンニング竹山さん(撮影/今村拓馬)
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 今月21日に期限を迎える18都道府県への「まん延防止等重点措置」が全面解除へ。「元の生活に戻れるのか?」と、お笑い芸人・カンニング竹山さんはコロナ慣れしてしまった自分自身に不安を感じているという。

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 まん延防止等重点措置が前面解除される検討に入ったと言われても、正直、コロナに対しては「もう、わからない」ですよね。

 つい最近の自分の体験で、先週、体調を崩してしまったんですよ。知人と食事をしている時に気分が悪くなって、30分もたたないうちに退席したんですけど、帰宅して体温を計ったら熱があって、夜中には39度まで上がった。たぶん、胃腸炎を起こしてしまって、胃がとにかく痛かった。2カ月前にも同じように胃が痛くなって、その時にもらっていた薬を飲んだら、今回も痛みは治まり、熱も引いたんです。

 痛みも熱も治まったなら、普段なら病院に行かないで様子を見るんですが、妻にも言われて、熱が出たということはPCR検査をしないといけないじゃないですか。検査をして陰性でしたが、その煩わしさ。発熱したからって、PCR検査の義務はないのだけれども、社会的な責任ですよね。その煩わしさはあるなと思いましたね。コロナ以外でも人間は熱が出るのに、今は発熱するのが怖い。

 東京の感染者数も右肩下がりで減ってきている。まん延防止等重点措置も解除される。でも、今回の胃腸炎の体験で、発熱=PCR検査みたいに、このままコロナ禍から本当に脱出できるのかな……と思ってしまった。

 感染者数が減少傾向にあることから、正直な気持ちを言うと、危機感がまた薄まってきてしまったというのもある。ビビり方が弱まった感じがしている。危機感が薄まったと言っても、まん防で飲食店はまだ遅い時間まではやっていないから、早く飲んで早く帰るというのが今や違和感がないし、すっかり慣れてしまった。

 週末、神宮球場に野球観戦に行きましたが、球場でビールやチューハイを飲んで、夕方に試合が終わって球場の近くで軽く飲んでも、夜9時前にはもうベロベロでしょ(笑)。それで早寝しても何の支障もないわけですよね。コロナ禍が明けたら、この生活はどうなるんだろう? 

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頭の中はこれでいいのが疑問だらけ