下川裕治(しもかわ・ゆうじ)
1954年生まれ。アジアや沖縄を中心に著書多数。ネット配信の連載は「クリックディープ旅」(毎週)、「たそがれ色のオデッセイ」(週)、「沖縄の離島旅」(毎月)、「タビノート」(毎月)。
下川裕治(しもかわ・ゆうじ)1954年生まれ。アジアや沖縄を中心に著書多数。ネット配信の連載は「クリックディープ旅」(毎週)、「たそがれ色のオデッセイ」(週)、「沖縄の離島旅」(毎月)、「タビノート」(毎月)。

 3月4日のフライトを探したが3万円以上する。タイに入国のためのPCR検査のスケジュールもある。悩んだが、3月5日の朝便で行くことにした。

 またしてもタイランドパスの再申請である。猶予は2日しかない。もし許可の連絡が届かなかったら、タイに入国することができない。それ以前に飛行機に乗ることができなかった。コロナ禍のいま、入国のための必要書類は、飛行機に乗る前のチェックイン時に提出する。そこでチェックされ、はじめて飛行機に乗ることができるのだ。

 祈るような思いで再再申請をした。

 本来、タイランドパスは入国1週間前に申請しなくてはならなかった。申請を受け付けてくれないかもしれない。この審査をどこでやっているかもわからない。

 コロナ禍で飛行機の利用客が減っていることはわかる。しかし乗客が少ない便を、こう簡単に欠航させてしまっていいのだろうか。エアアジアは正確にいうとタイ・エアアジア、タイスマイルとともにタイの航空会社だ。タイランドパスのことは知っているはずだ。

 しかしこちらの事情がわかっているかのように、出発前日の夕方、許可のメールが届いた。こういうことがわかっているから、航空会社はいとも簡単にフライトをキャンセルしたり変更したりするのだろうか。しかしこちらの身にもなってほしい。

 コロナ禍の旅はひと筋縄ではいかない。

■下川裕治(しもかわ・ゆうじ)/1954年生まれ。アジアや沖縄を中心に著書多数。ネット配信の連載は「クリックディープ旅」(毎週)、「たそがれ色のオデッセイ」(週)、「沖縄の離島旅」(毎月)、「タビノート」(毎月)。

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