来日早々、送球を含めた守備に関しては弱点を露呈してしまった。しかしセールスポイントである打撃には大きな期待が持てそうだ。米マイナー(MLB傘下)では2013年から16年まで4年連続で25本塁打以上を記録し、18年までに通算143本塁打を放っている。独立リーグでも20年に57試合出場で22本塁打をマーク。昨年も100試合の出場でリーグ新記録の33本塁打、101打点、24盗塁を記録して2年連続で本塁打王とシーズンMVPを獲得した。

「打撃に関しては非凡なものを持っている。独立リーグは集客できる選手獲得が必要な部分もあるので打てる選手には需要がある」(MLBアジア地区担当スカウト)

「打撃練習で東京ドームの大型ビジョンに当てるなど長打力は素晴らしい。シーズンでは相手球団も研究するので適応能力が必要となる。DH制のないセ・リーグでは守備をカバーするには、かなりの打撃成績が求められる。それだけのものを1年目から出せるかどうか」(在京球団編成担当)

 長打力が素晴らしいのは間違いなさそうだが、確実性の低さは気になるところ。16年から18年には3年連続で三振率が35%を超えている。身体的能力は抜群だが“穴”が多い選手であり、打つ方ではいかに精度を高めていくかが日本で成功するカギとなりそうだ。

「これまでも大物外国人選手が数多く来日した。結果を残せない選手はストライクゾーン、攻め方の違いへの対応ができない。ボール球になる変化球を追いかけて空振りする。そのうちに精神的に追い込まれる悪循環。三振数の多さを見る限り心配な部分もある」(MLBアジア地区担当スカウト)

 巨人は主力選手が高齢化している。若手の成長に期待をして今オフは例年のような積極補強に動かなかった。しかし不動のレギュラーとなれるような選手は今のところ現れていない。戦力が整うまではチーム一丸で戦う必要がある。そういった状況ではウォーカーのような新戦力の出現がシーズンを戦い抜くために重要になってくる。

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