「だから日ハムだけ、まだオープン戦みたいでしょ。それじゃ見に行く価値がない、とファンに思われているのかもしれず、それが観客動員数に表れているのかも」(同前)
何が出てくるのかわからない料理屋みたいなもので、それでもおいしければ(勝てば)人の足は向くだろうが、おいしくない(負ける)ことが多ければ、行く人が減るのは当然。ファンが、様子を見よう、という冷ややかな視線になっているのは想像に難くない。
冷ややかな視線は対戦相手からも感じられる。
たとえばロッテの井口資仁監督は報道陣から「(新庄日ハムと)初対決ですね」と水を向けられたとき、「全然意識してない」と、ことさら無関心を装っていたとか。それは、大人の対応、というより、下手に触って炎上したら面倒だから触らないようにして、黙って勝っておこう、という感じでは、と解釈されていた。
「ロッテがオープン戦で日ハムにスクイズを決められて負けたときも、井口監督が『やりたいことわかってるんで大丈夫です』と言い、広報が、それを書くのを止めたことがありました。敵役になりたくない……余裕をかまして下に見てるような印象を与えたくない、って判断でしょう。先輩監督たちを刺激する新庄監督の言動はハレーションを起こして当然ですが」(スポーツ紙デスク)
「西武の辻(発彦)監督が『もういいよ、BIGBОXの話は……あ、あれは高田馬場か』と、一人でボケ突っ込みしてたそうです。それくらいBIGBОSSのことを真面目に語りたくないんでしょ。『セレモニーが長くなりそうで嫌だな』とも言ってたそうです(笑)」(ベテラン記者B)
この手の話で極めつきは福岡での開幕戦の相手だったソフトバンクの藤本博史監督の言葉だ。対戦前の新庄監督の「遊びます」発言を耳にした彼は皮肉たっぷりに「遊んでくれていいんじゃないですか。どんどん遊んでください。こっちは真剣にいきますから」と語り、苦笑いにもなっていなかったとか。
「公式戦、それも開幕戦で、藤本監督にとっても1軍監督デビューの日でしたから、遊びます、は失礼ですよ」(同前)