鼻の先に見据えるのは、ペットと共存しやすい社会だ。鼻紋にさまざまな情報を一元化することで、将来的にはワクチン接種の証明や日常的な健康管理、災害時や緊急時に飼い主同士が助け合えるコミュニティー作りにもつなげたいと考えている。
ちなみに猫の鼻でも理論的には可能だが、猫は犬より鼻が小さく鼻紋の溝も浅いため、さらに技術的な難しさがあるという。
この子は今何を考えているんだろう? 言葉が話せたらいいのに。ペットを飼っている人ならきっと一度は感じたことがあるそんな願いに応えてくれるプロダクトもある。
イヌパシーは犬の心拍から感情分析を行うウェアラブルデバイス。心拍モニターで得た情報から犬の状態を「リラックス」「ドキドキ」「ハッピー」「興味」「ストレス」に分類し、5色のライトで教えてくれる。2018年からハーネス型を販売してきたが、4月14日から新たにクラウドファンディングで首輪型の先行販売を開始した。首輪型には活動量計も搭載し、散歩の量は十分なのか、何をしたときにペットが満足してくれるのか、より多くのヒントが得られる。(編集部・高橋有紀)
※AERA 2022年4月25日号より抜粋