プロゴルファーの丸山茂樹氏は、最近活躍の目覚ましい若手を紹介する。
【写真】国内女子ツアー「KKT杯バンテリン・レディース」で初優勝を飾った植竹希望さん
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国内男子ツアーの「関西オープン」(4月14~17日、兵庫・よみうりCC)は、プロ6年目の比嘉一貴(27)がツアー通算3勝目を挙げました。
初日、2日目とアマチュアの香川友君(13)が頑張って「おぉーっ」なんて思いましたよね。予選通過はなりませんでしたけど、中学生とは思えない堂々としたプレーぶりでした。今後が楽しみですね。
プロも負けじと頑張ってました。比嘉が2連覇を狙った星野陸也(25)との優勝争いで逃げ切った。いい戦いだったと思います。
比嘉は去年までコース情報の詰まったメモを頼りにしていたのが、今年からメモを持ち歩かなくなったそうですね。感性を大事にしよう、と。
僕はまったくやったことないですね。メモは。日々感覚というか、自分がどういうことをやってきたか記憶してたんで。
こういう話題になると、僕はいつも「コックピット」とか「原点」という話をします。パッティングでもアプローチでも、「ダメになったら、また○○から始めれば大丈夫」という地点を持っているのが大事。何かと、どこかへ戻ることを大切に生きてきたゴルフ人生だった気がします。
国内女子ツアー「KKT杯バンテリン・レディース」(4月15~17日、熊本・熊本空港CC)は、植竹希望(のぞみ)さん(23)が初優勝を飾りました。最終日は4人によるプレーオフになって、6ホール目にようやく植竹さんがガッツポーズできました。
18ホールを回ってきたうえに2時間も戦って勝つと、どんな思いになるんでしょうね。それはもう、植竹さんにしか分からないですよ。
彼女は1998年度に生まれた「黄金世代」の一人です。2014年4月にアマチュアだった勝みなみさん(23)が勝ってから、今回の植竹さんで黄金世代のツアー優勝者は10人になりました。
いままで同世代の人たちの活躍を嫌になるぐらい見てきたでしょう。これを機にね、自分も脚光を浴びていきたいという気持ちが、また高まったんじゃないですか?