2018年9月の森保ジャパンの初陣からW杯最終予選終了までの計48試合に出場した選手は計90人。ベンチ入りのみで未出場の選手も含めると100人以上、昨夏まで兼任していた五輪代表も含めると、さらに多くの選手たちが「森保ジャパン」の名の下でプレーしてきた。だが、日本には“まだ招集されていない好選手たち”が多くいる。カタールW杯への準備に入る前に、「森保ジャパン未招集ベストイレブン」を作ってみたい。
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最後尾のGKには、高丘陽平(横浜FM)を選ぶ。現在26歳。身長182センチとGKとしてはサイズ不足だが、それを抜群の反射神経と瞬発力で補い、高いセーブ能力を見せながら積極果敢な飛び出しでハイラインの裏をカバー。年齢を重ねる毎に安定感が増し、昨季はリーグ戦出場33試合中15試合でクリーンシートを達成した。何より、優れた足元の技術とキック精度を持ち、欧州ではスタンダードとなっている「ビルドアップに参加できるGK」である点を評価してゴールマウスを任せたい。
DFラインは4バック。CBにはまず、ドイツに渡って一気に評価を高めた伊藤洋輝(シュツットガルト)を置く。身長188センチの高さにサイドバックも対応可能なスピードもあり、左利きであることも大きな武器。磐田に在籍していた昨季までは舞台がJ2だったこともあって注目度が低く、東京五輪のメンバーにも選ばれなかったが、2021年6月の海外移籍を経て急成長。今年5月12日に23歳となる“逸材”には、今回のカタールW杯本大会での“サプライズ招集”も十分に考えられる。
もう一人のCBには、森重真人(FC東京)を選びたい。強さと巧さ、得点力を兼ね備え、北京五輪、W杯ブラジル大会にも出場した経験豊富なベテラン。2018年のW杯ロシア大会の本大会メンバーから漏れて以降は代表に呼ばれていないが、Jリーグではパフォーマンスを維持しており、昨年8月にはJ1通算400試合出場を達成。再び主将を務めることになった今季も、故障離脱するまで先発フル出場を続けながら8試合で4失点の堅守に貢献し、自ら2得点を奪う活躍を披露。今年の5月21日で35歳となるが、まだまだ健在だ。