写真はイメージ(GettyImages)
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「この確認作業を毎年やることで、自分のメンタルが整うんです。なぜなら、“私はいつ会社を辞めてもなんとかなる”と思えるから。 “この会社にいなければ”としがみつく執着がないと、いろんな面で余裕ができる。結果的に、その余裕が生み出す効果は、日々の仕事上や次の展開を考える上で、とても有効だと思います」(Aさん)

「自分の市場価値をはかるために、転職エージェントに定期的に通うことは、健康診断のようなもの。転職で成功している人たちは自分の“価値”を大切にしています」と話すのは、自身も7社の転職経験を持ち、転職メディア「転職アンテナ」などを運営する戸塚俊介さん(moto代表取締役・35)。

 戸塚さんは自身の体験をもとにした転職ノウハウや、サラリーマンとして市場価値を上げる考え方について発信することを副業とし、30歳にして、副業だけで年間4千万円稼ぐほどに。サラリーマンとしても、年収240万の地方ホームセンターからスタートし、30歳で広告ベンチャーの営業部長として、年収1千万円まで引き上げた。「本業と副業で年収5千万円を稼ぐ30歳の会社員」として注目を集めた後、現在は転職メディアの運営を行う自身の会社を経営しながら、著書やメディア、SNSなどでこれからの働き方や転職、副業のノウハウについて発信している。

「キャリアを考える上で大事になるのは、上司の評価だけではなく個人の市場評価。当然のことですが、社外に出たら肩書きだけでなく個人の実績を見られます。転職活動というのは、労働市場における自分の価値で他者と比較されるため、自分なりにキャリア戦略を考えることが必要です」(戸塚さん)

 市場価値をはかると言っても「コロナ禍だし……」「年齢が」「キャリアもない」など二の足を踏む人も多いだろう。後編では、戸塚さんに“転職強者”になる3つのポイントだけ教えていただく。(松岡かすみ)

【続きはこちら/後編】転職を成功のカギは「自分はいくらで売れるか」の視点 具体的なポイントは3つ

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