今季も活躍が期待される大谷翔平(ロサンゼルス・エンゼルス)だが、5月26日(現地時間:以下同)の出来事が今後の心配の種にはなったのは間違いないだろう。
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大谷は、本拠地でのトロント・ブルージェイズ戦に「3番DH兼先発」で出場。今季8度目のマウンドで、大谷はブルージェイズ打線を相手に6回までに10三振を奪うも、6被安打(うち2本塁打)5失点を浴び、3敗目を喫した。大谷が1試合2被弾を許したのはこれが今季初。しかも、そのうち1本は昨季本塁打王争いを演じたゲレーロJr.からだ。ただ、この日の大谷は明らかに様子が変だった。直球の速度は遅く(今季の平均球速よりも2.6キロ減)、また8回の第4打席で代打を送られ途中交代となっている。
試合後、エンゼルスのマドン監督は「大したことはないと思うが、(大谷は)ちょっと腰に張りあると話していた」と代打の理由を明かし、大谷も「初回の(ゲレーロJr.に)スライダーをなげたとき(に痛めた)」と説明。翌27日は大事をとって先発ラインナップから外れた。
ただ27日時点で、エンゼルスのヘッドトレーナー、マイク・フロスタッド氏は「代打での出場は可能。現時点では背中の問題は深刻なものではなく、次回の登板予定(6月2日ヤンキース戦)もずれることはないだろう」と話しており、実際、大谷は同試合9回2アウトの場面代打で出場している。また、28日には「2番・DH」でスタメンに復帰し、菊池雄星とメジャーでは6度目の「花巻東高校」対決を実現させた。結果は、3打数0安打1三振で、軍配は菊池に。しかし、翌29日には2打席連続弾を放つなど大暴れ。現在は体調は全く心配のない状態となった。
驚異的な身体能力を持つ大谷は、昨季に続き現地メディアから大きな注目を集めている。エンゼルス専門メディア『ヘイロー・ハングアウト』は「今年の大谷は、MVPに輝いた昨年よりも印象的なシーズンを過ごしている」と評している。特に今年は投手の評価が爆上がり中だ。『FOXスポーツ』は、「エンゼルスの大谷は、よりハードな投球で上昇中」という見出しで、投手としてのすごみを次のように説明している。
「ここ最近の大谷の投球はこれまでにないほど良くなっている。(5月24日時点の)防御率2.82は彼のMLBキャリアでも最高であり、過去5試合の防御率は1.50と、これまでで最高の記録を継続している。(投手として)今がピークに達している」