香川照之氏は東京大、西島秀俊氏は横浜国立大の出身
香川照之氏は東京大、西島秀俊氏は横浜国立大の出身
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 2022年3月、映画「ドライブ・マイ・カー」が米アカデミー賞国際長編映画賞を受賞した。監督の濱口竜介は東京大を卒業したあと、東京芸術大の大学院で学んでいる。主演の西島秀俊は横浜国立大出身だ。同作は国内の映画各賞(日本アカデミー賞など)でも作品賞、監督賞、主演男優賞などを受賞している。

【ランキング】俳優・映画監督の出身大学1位は?(全3枚)

 2021年、日本アカデミー賞、報知映画賞、日刊スポーツ映画大賞などで助演男優賞に選ばれた「孤狼の血 LEVEL2」の鈴木亮平は、東京外国語大を卒業している。

俳優の出身大学ランキング 1~14位
俳優の出身大学ランキング 1~14位
俳優の出身大学ランキング 18~28位
俳優の出身大学ランキング 18~28位

 『大学ランキング』(朝日新聞出版)では、1970年から著名な映画賞、ドラマ賞を受賞した俳優の出身大学を集計し、ランキングにした。これをみると、東京大の10位をはじめ、東京外国語大、東京芸術大と国立大学もベスト30に入っている。(以下、カッコ内は話題となった出演映画、ドラマ)。

 東京大出身として香川照之(「半沢直樹」)が知られているが、1960、70年代、東京大OBは映画、ドラマで主役、バイプレーヤーとして活躍していた。

 刑事ドラマで警察幹部や犯罪者、時代劇で悪代官や黒幕などを演じた「東大俳優」は次のとおり。

 平田昭彦(「ゴジラ」「ウルトラマン」)、山村聰(「必殺仕掛人」)、渡辺文雄(「非情のライセンス」)、成田三樹夫 (「仁義なき戦い」「探偵物語」)、田口計と南原宏治(「キイハンター」「水戸黄門」)、天本英世(「仮面ライダー」)など。

 20~30代にはなじみはないが、50代以上の人は「あの人が東大だったのか」と思い起こすだろう。

 東京芸術大からは強烈な個性をもつ俳優が輩出している。伊勢谷友介、石丸幹二、野村萬斎などだ。同校出身でミュージシャンの坂本龍一は映画「戦場のメリークリスマス」に出演していたので、俳優に数えてもいいだろう。

 東京外国語大OBには劇団出身の名優がいる。劇団民芸の芦田伸介(「七人の刑事」)、俳優座の中村敦夫(「木枯し紋次郎」)と大林丈史(「水戸黄門」)だ。

 横浜国立大出身の監督には岩井俊二や阪本順治がいる。俳優は、西島秀俊のほか、加藤雅也(「アンフェア」)、ミュージシャンの稲葉浩志などを送り出した。岩井と加藤は1963年生まれ、稲葉は64年生まれで3人とも教育学部に通っていた。1980年代前半、キャンパスで顔を合わせていたとしても不思議ではない。

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京大出身の監督、俳優は?