<体に悪い学校のルールここがヘン!>
※アンケートは5月にAERAネット会員を通じて実施。寄せられた回答の中から意見を抜粋した
●子どもの学校では体育で着替える時下着は脱いで体操着だけ着る。冬寒くてもひざ掛けは使えない。体温調節に関することが、ルールとして一律に決められすぎている。管理しにくいという理由でルールが厳しくなっているが、かえって取り締まりに時間を割いている印象があります。(46歳・女性・福岡県)
●「健康な子どもになってほしいから、一年を通じて半袖半ズボン」という校長の鶴の一声で、真冬もその格好でいさせられた。南国でもないのに、非常につらく風邪もひいた。先生たちは冬に着こんでいるのに、生徒に対する思いやりはゼロかと理不尽さを感じた。(54歳・女性・千葉県)
●体育着のシャツインは放熱を妨げてしまう。校外での活動や移動中、暑さと紫外線から守るために必要な日傘やサングラスの使用が不可なこと。5時間目の体育は、昼食直後は消化活動が活発なため、運動には適さない。(38歳・男性・東京都)
●子どもが中学校の吹奏楽部で、バリトンサックス(約8キロ)を演奏時には首から下げていたこと。成長期の子どもの首に2キロ以上の重い楽器を下げて吹かせるのは相当な負担になると思った。(59歳・男性・岡山県)
●全校集会はそもそも全校生徒を1カ所に集める理由がわからないのと、立ったまま話を聞かせたいのなら10分程度にするべきだと思っていました。毎回必ず何人か倒れるのに、どうして学校は改善しようとしないんだろう、と疑問でした。トイレを素手で掃除させられたのは、今でも嫌な思い出です。(49歳・女性・東京都)
●子どもは、まだ衣替えでないからと、暑い日に制服の上着を着て登下校するように言われ、下校時顔を真っ赤にして帰ってくる。気候が年々変わっているので、移行期間を長くしたり、年中自由にしてほしい。(女性・鳥取県)
●体育館での集会や講演会で、長時間体育座りをした際は、中盤から硬い板の床とお尻の骨が当たり、お尻に痛さと不快感が出ていた。終わるまで耐えていたことも含め、心身ともにしんどかった。(33歳・女性・栃木県)
●子どもが運動会での組み体操で中学受験前に右手を骨折。ルールや慣習に対して保護者が意見を言っても検討もしない、考えようともしない。(62歳・女性・東京都)
(フリーランス記者・宮本さおり)
※AERA 2022年6月20日号