V:音楽以外にも僕の中にあるものを見せたいと思っていたけど、いつの日かそれを考えること自体がいけないことだと思うようになって、したいと言うことを躊躇(ちゅうちょ)するようになった。これからは自分を見せられる機会があるのならば、今僕が見せられる最大限を見せたい。何もしないで休むより、「V」ではないほかの姿を多方面でたくさん見せたいと思う。

J-HOPE:9年間、一緒にいてくれたメンバーにありがたいという気持ちを表したいし、まずファンのみなさんに感謝を伝えたい。少しバラバラになってみると、またくっつくこともできる。それにはタイミング、時期が重要なようだ。これについて悪く、否定的に考えないでほしい。健全なプランだということを知ってほしい。

SUGA:解散するのではない。少しの間離れて過ごすこともある。

J-HOPE:BTSというチームが強くなると思うし、BTSの第2章にいくのにいい時期のような気がする。ARMYたちも理解してくれたらうれしい。これからもメンバーたちが健康で、おのおののことをしながら、精神的にも健康的に生きてくれたらうれしい。

JIMIN:メンバーたちが「ファン」「ARMY」と言うとき、そのままの言葉として受け取ってくれるとうれしいと思う。

SUGA:事実、切り離せない存在だ。これまでどうやって仕事をしてきたのかといえば、ファンがいなかったらできなかった。

JIMIN:僕たちはファン抜きに夢をみることはできない。ファン抜きに話すことはできない。だけどこういう話を全部伝えられないのがすごく悲しくてつらい。

■長く続けるための選択

RM:僕が運良く歌手としてデビューをして、気がつくとこうやって社会的に世界的に重い責任感を持つようになった。僕たちは適さないかもしれない。そんなすごい人ではないし、賢い人たちでもない。ただ7人が真心を持って、一つの目標のためにやってきた。BTSを考えるとき、みんなARMYの話をする。ARMYは僕たちの本質だ。だからこそ、みなさんを差し置いてはできないし、今、「活動がつらい」と話しながらも自責の念を感じるのもみなさんがそれを憎らしく思うのではないかという気持ちからだ。僕が休みたいといえば、僕が罪人のような感じがして。メンバーたちも同じだ。僕たちは論ニョン洞(ノニョンドン、ニョンは山へんに見)の小さい家に住んでいたときから、言いたいことは一つだ。僕は「Yet To Come」の歌詞にみんな入れた。僕がしたいこと、僕が今でも守りたいこと、それは、僕たちが一緒に真心でステージに立って、話をすること。僕たちが幸せに話をして、幸せの中で何かをできるということが、僕が求める全てなのだ。僕は……防弾少年団(BTS)を長くやりたい。

SUGA:長くするなら、こうするしかないんだ。

RM:長くしたいし、防弾少年団を長くやるとすれば、僕が僕として残らなければいけないと考えている。僕だけが防弾ではないから。僕は防弾の一部だから。だから、(ファンの)みなさんの期待を満足させられなくて、全部正直でいられない点、いつも申し訳なく、だけど僕たちはいつでも本音で話している。

 僕たちも失敗をする。完璧ではない。なぜ僕が国連で演説をして、バイデン(大統領)と会っているのか分からない。わかっているのは僕がBTSで、僕たちはみなさんに会ったからここまで来られたということ。いつまで僕たちが一緒にできるかわからないけど、本当に長く長く、僕たちが昔のようにかっこよくダンスが踊れなくなっても、僕は防弾少年団のRMでいたい。いま少し僕たちが止まって、緊張を解いて休むけど、もっとこれからたくさんの時間のためだということを知ってほしい。

JUNG KOOK:(メンバーに向けて)みなさんの人生、まだたくさん残っています。おのおのの人生のために、僕たち(BTS)のために乾杯!

AERA 2022年6月27日号

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