理論上、育児は複数の手で行うことができますが、出産は違います。回復にも個人差がある。この時期をどう乗り越えるかの知見を、就活中の女子と行政と経済界に授ける経験者が数多く必要なのではなかろうか。特に女子学生は、働き始める前に知っておきたいことだと思います。

 自分の可能性には未確定要素が多く、ギチギチにプランを立てる必要はないこと。出産を念頭に置く場合、仕事のペースが崩れる時期があること。女性がこのふたつのバランスをうまくとる方法が「ひたすら頑張る」なんですよね、まだ。さすがにヤバいと思う。

AERA 2022年7月4日号

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