ペットはもはや大事な家族。読者とペットの愛おしい日常のひとコマをお届けします。今回の主役は、犬の華華(ホアホア)ちゃんです。
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華華、女の子。彼女が上海のわが家にやって来たのは生後2カ月の時で、もう11歳になります。私が中国各地で駐在をしている関係で、彼女も生まれ故郷の上海を振り出しに天津⇒上海⇒成都⇒南通⇒上海と移り、日本・中国間を3往復半した国際派ワンちゃんです。日本より中国生活のほうが長いのですが、恐らく日本語しかわかりません(笑)。
マイペースで芸は一切しません。おやつの時に「お手!」と言うと、気が向いた時だけイヤイヤながら一瞬そのフリをしてくれます。彼女のようにマイペースに生きられたら人間社会もどんなに楽かなと思ったりします。
彼女はドッグフードにも全く興味がなく、そのために妻は11年間、食事とおやつをせっせと作り続けてくれています。
いま私は中国深センに初の単身赴任中なので、彼女は千葉で妻とふたり暮らしです。赴任以来、毎日ビデオ通話を欠かしたことはなく、妻によると毎回呼び出し音で寝室から飛んでくるそうです。
他の人の同じ呼び出し音では全く反応がないとのことなので(うれしいですが)、何が違うのかいつも不思議に思っています。
最近は、日本でのお散歩中に「可愛い! いくつ?」と聞かれ、「全然見えない。2歳くらいかと思った」と言われたという楽しそうな妻からの報告についほほ笑んでしまい、遠く深センから小さな幸せを感じています。