──学内保育園の他にどのような子育て支援を行っていますか
育児や介護、妊娠・出産のために研究時間を確保することが難しい教員のために、研究のサポート要員を雇用する費用の支援を行っています。また、ベビーシッターサービス利用時の割引券発行も行っています。こちらは内閣府の委託を受けた公益社団法人全国保育サービス協会が実施している「ベビーシッター派遣事業」を利用し、東大が行っている事業です。また、現在は、一時保育を利用しやすくするといった学内保育園の充実や、男性に子育てへの意識を高めてもらうための意識開発セミナーを開催することなどを検討しています。他にも学内から要望があれば支援を拡充していくつもりです。
■学内保育園 利用者の声
大学院の博士課程在学中に学生結婚し、3年目の終わりに子どもが生まれました。妻は出産後しばらく産休・育休を取得していましたが、現在は国家公務員、いわゆる官僚として、私は東大の教員として、1歳9カ月の子どもを育てながらそれぞれフルタイムで働いています。
妻の産休・育休が終わった後も、区の保育園への申請が通らない状態でした。認可外の保育施設を利用すると月10万円ほどの支出になりますし、両親も遠方に在住しているので頼ることはできませんでした。去年の3月に大学院を修了し、東大に就職することになったため、東大の本郷けやき保育園を利用することにしました。