もうひとつ、大気圧の強さを実感できる東大CASTの秘密のアイテムが、取っ手がついているだけの平らなゴムだ。広さは30センチ×30センチ=900平方センチメートル、厚さは数ミリのゴムシートである。
これを平らな机の上に載せてすき間をなくし、ゴムについた取っ手をつかんで垂直方向に持ち上げると、机がそのまま持ち上がってくる。大気圧により、ゴムと机がくっつけられるのだ。ちなみに端からゴムをめくると、するっと取れる。
「ゴムの上からは、大気圧が1トン近くかかっていることになります」(東大CAST)
体重60キログラムの大人なら約15人分が乗っかっている計算となる。だから、簡単にははずれないのだ。
(ジュニア編集部・福井洋平)