一方、ボディー固着式の単焦点レンズをこよなく愛す人もいる。銘柄がすべてカールツァイスなのも面白い。コンタックスT3(カールツァイスSonnar T* 35ミリメートルF2.8、鷹野隆大)、ハッセルブラッド903SWC(カールツァイスBiogon T* 38ミリメートルF4.5、有元伸也)、ローライフレックス2.8F(カールツァイスPlanar 80ミリメートルF2.8、秋山亮二)。


有元伸也さんのハッセルブラッド903SWC。「とてもよく写ります」という超広角レンズ、カールツァイス Biogon T* 38ミリF4.5がついている
有元伸也さんのハッセルブラッド903SWC。「とてもよく写ります」という超広角レンズ、カールツァイス Biogon T* 38ミリF4.5がついている

 ズームレンズについてはどうだろう。こちらは開放F2.8またはF4通しの高性能な標準ズームが目立つ。愛用者が多い順に並べると、(1)キヤノンEF24-105ミリメートル F4L IS II、(2)ニコンAF-S NIKKOR 24-70ミリメートル f/2.8E ED VR、(3)キヤノンEF24-70ミリメートル F2.8L II USM、(4)オリンパスM.ZUIKO DIGITAL ED 12-100ミリメートル F4.0 IS PRO。

キヤノンEF24-105ミリ F4L IS II。「描写と利便性、サイズのバランスがよい」(桃井一至)ため、幅広い撮影分野で定評がある。「使いやすい焦点距離のズームで、寄り引き自在」(宇佐見健)のレンズだ
キヤノンEF24-105ミリ F4L IS II。「描写と利便性、サイズのバランスがよい」(桃井一至)ため、幅広い撮影分野で定評がある。「使いやすい焦点距離のズームで、寄り引き自在」(宇佐見健)のレンズだ

 ボディー固着式のズームレンズ派は森山大道さん。愛機はニコンCOOLPIX S7000。「レンズは一本ですが、ズームを使いますから」というだけあって、焦点域は35ミリ判換算で25~500ミリもある。(文・米倉昭仁/編集部)

※文中一部敬称略

※『アサヒカメラ』2020年1月号より抜粋。本誌では写真家に人気のレンズ「ベスト5」やより詳しいレンズの解説を掲載している。

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