月に2回、朝日新聞北海道版でコラム「笑ってる場合かヒゲ 水曜どうでしょう的思考」を書いています。締め切りが近づくと夜な夜なパソコンの前に陣取り、2週間で身辺に起きたこと、社会で起きたこと、それについて思ったこと、考えたことを自問自答しながら書いています。

「水曜どうでしょう」という番組をもう20年以上続けていますが、それは同時に20年以上この番組のことを考え続けているということでもあります。「この企画は面白いのか?」「面白いんじゃない?」「どこが面白いと思う?」「まぁなんとなく」「そもそもさ、この企画をやる意味ってなんだろ?」「意味っていうか、放送日が決まってんだからやんなきゃいけないでしょ」「それじゃダメでしょ」「やってみなきゃわかんないって。そもそも意味なんて後でわかることだから」「じゃあさ、そもそもテレビってなんだろう?」「お、いきなり大きく出たね」「大事なことでしょ」「ま、それはまたおいおい考えるってことで、今日はもう寝よ」……そんな問いかけが今でもずっと続いています。

 考え過ぎるのは良くないことですが、でも考えることによって自分なりに意味を理解し、理解できれば気がラクになることもある。そんな楽天的な思考がこの本には約三年分びっしりと詰め込まれています。

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