
荻窪:それでも、古くからのニコン一眼レフユーザーにミラーレスへ移行してほしいなら作らないといけないですよ。
猪狩:そういうメーカーの姿勢を見せるのって案外大切ですしね。
荻窪:いっそ、ニコンがクラウドファンディングするのはどうでしょう?「○○円以上集まったらAiAFニッコールのAF対応マウントアダプター作ります!」って。
■レンズ資産を生かすか 気にせず買い替えるか
赤城:もし、それが解決したならニコンにいってもいいかなと少しだけ思う。僕はキヤノンのEFレンズ使ってるでしょ。で、EOS Rも買ったじゃない。そうすると、EFのレンズは古いモーターのやつでも、アダプターでAFが動くわけ。そうすると、僕の中では全てが許せる。でもEOS Mは全部売っちゃった。
猪狩:えー。あんなに愛してやまなかったじゃないですか。
赤城:そうなんだけれど、EOS Mは僕の愛を受け入れてくれなかった。Rが出てマウントが全然違って、そこに互換性がないと知ったときに僕の中で全ての愛が壊れた。
荻窪:ところで、ここ1~2年は「何を買ったらよいのか」という質問には例年になく答えづらいんですよ。一眼レフの時代にはメーカーごとに性格もラインアップも道が見えていたから、「あなたはキヤノンのほうが、あなたにはニコンがきっと合う」みたいなことが言えたけれど、今それが見えているのはソニーだけでしょ。キヤノンならEOS 90Dを買っておけば、困らないんじゃない?といったすすめ方はしたくないし。
赤城:本誌の読者層的には、孫の運動会とか撮ったりしないといけないんじゃないの?そうすると、動きモノならどうですかね?みたいな。
猪狩:動きモノだとソニーの優秀さは頭一つ抜けていますよね。サブで孫撮る用にソニーα6600を持っておくってのは? メニューの使いづらさも頭一つですが。
赤城:EFマウントのレンズはEマウントで動くからキヤノンの人はボディー買うだけで済むか。