「×LYS FANTASIAマリーブラウス(レ・モンターニュ)」2万9000円 /プティ・タ・プティ/075―746―5921/京都市中京区寺町通夷川上ル藤木町32/営業時間:10:30~18:30/定休日:木曜
「×LYS FANTASIAマリーブラウス(レ・モンターニュ)」2万9000円 /プティ・タ・プティ/075―746―5921/京都市中京区寺町通夷川上ル藤木町32/営業時間:10:30~18:30/定休日:木曜

■気分が浮き立つ マリーブラウス

 今回のプティ・タ・プティのテキスタイル/title:レ・モンターニュ「山」。

 「fantasia for your dress(あなたのドレスにファンタジアを)」をコンセプトにオリジナルの洋服とアクセサリーを展開しているLYS(リス)の定番「マリーブラウス」をレ・モンターニュ「山」の生地で製作した一着。細やかなギャザーとふんわりした袖が軽やかなデザインで、ウエストのシャーリングが女性らしいウエストマークをしっかりと魅せてくれます。蚤の市巡りやお散歩の時、山のエメラルドカラーが気分を一層浮き立ててくれそうですね。

蚤の市で出会った雑貨を並べ、ピクニック気分で味わう時間
蚤の市で出会った雑貨を並べ、ピクニック気分で味わう時間

■蚤の市や古いものに惹かれる その理由

 私はパリと雑貨好きが高じ、2002年から約7年間、左京区で「trico +(トリコプリュス)」という雑貨店を運営し、パリの蚤の市で買い付けたアンティークを販売していたことがあります。数えてみると通算39回フランスへ渡り、蚤の市を巡ってきました。そういうこともあって、「平安蚤の市」へは、開催スタートと同時に、子供の頃の宝探しのような気分でワクワクしながら出掛けています。

 京都の骨董市と言えば、東寺で毎月21日に開かれる「弘法さん」や北野天満宮で毎月25日に開かれる「天神市」があり、京都人は古来より古いものを大切にする方が多いです。その理由は、古い物から感じる“時の経過”、人の手から手へ渡り、たどり着いたその足どり、異国の空気、色、匂いや手触りが、ここではないどこかへ瞬時に連れて行ってくれるからではないかと思うのです。そして、なぜか眺めているだけで、何とも言えないしあわせな気持ちになれるから不思議です。これからも私の蚤の市巡りは、パリから京都へと舞台を移して続いていきそうです。

(撮影/竹下さより、編集協力/江下祥子)

ナカムラユキ
京都市在住。イラストレーター、テキスタイルデザイナー。著書に『京都さくら探訪』(文藝春秋)『京都レトロ散歩』(PHP)他多数

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