■懐かしい昭和の文房具柄が散りばめられたポーチに画材を入れて
今回のプティ・タ・プティのテキスタイル/title:パプトリー「文房具」。
小学校の横にあった古い家屋の文房具店をモチーフに描いたコラージュ作品をもとに、デザインしています。木戸を開けた時に香る消しゴムの甘い香り、昭和40年代に人気だった船や車のプラモデル、クレヨンや砂消しゴム、分度器や方眼用紙、小学生の頃に使っていた懐かしい文房具が散りばめられています。クラッチバッグは、バッグの中の整理や旅行時にとても便利です。文房具柄にちなんで、はさみやセロテープなど文房具や画材入れとして使っていただいてもいいですね。
■自由な発想が生まれる時間
「堂本印象美術館」を訪れる度に思うことは、枠にとらわれない自由な発想が隅々まで生き生きとしていることです。建物そのものや作品を通して、世の中の優しさと怖さ、強さと儚さ、両面があるということを教えられるように思います。印象画伯を知れば知るほど、唯一無二の世界観にどんどん引き込まれていくのです。触発された後は、ミュージアムグッズに囲まれて、鮮やかな「京色パステル」でスケッチを。さて、どんな京の景色が描けるでしょうか?
(撮影/竹下さより、編集協力/江下祥子)
ナカムラユキ
京都市在住。イラストレーター、テキスタイルデザイナー。著書に『京都さくら探訪』(文藝春秋)『京都レトロ散歩』(PHP)他多数