とまあ、こういうことを考えている人間はそもそもが会社の発表係であるアナウンサーには向きませんから、馴染めるはずがありませんでした。それでもラジオで「局アナであることを忘れていい」と自由に喋らせてくれたとびきり優秀な作り手たちとの幸福な出会いに恵まれ、大きな賞も頂き、それなりに充実した会社員生活を送ったのですから、あの15年間は実に豊かだったと思います。
しかしお前、人に好かれることがよくわからない割にはよく結婚できたなとモヤモヤしている人も多いでしょうから、次回は私の家庭について、詳しく書くことにします。(続)
※『一冊の本』2019年3月号掲載
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