office housework【職場の家事=事務雑務】
本来の業務とは明記されていない雑務のこと。従来はお茶くみなどを指したが、リモート時代にはオンライン会議の出欠確認や書記役なども。
omakase【オマカセ】
スシ、ラーメンは英語圏でもすっかり定着し、今年はこの日本語もメリアム・ウェブスター辞典に登場。”日本食レストランでシェフが選んだ料理”の意。
plant-based【植物由来の、植物性の】
a plant-based burgerでいわゆるベジバーガー。
quiet quitting【職場でがんばりすぎない状態】
直訳は”静かな退職”だが会社を辞めることではない。契約業務ギリギリの仕事しかしないこと。日本語では開店休業状態?
rain bomb【爆弾豪雨】
米豪などで深刻な山火事はwildfireと呼ぶ。
ripflation【便乗値上げによる物価高】
rip off(ぼったくる)+インフレーション。似た言葉にgreedflation(貪欲+インフレ)。
sentient【感覚のある、知力のある】
22年、グーグルのエンジニアが同社の対話型AIに「人間のような意識がある」と公表後、検索が急上昇した言葉。グーグルは同氏を解雇したが、今後もこの言葉は目にしそう。
side hustle【副業】
本業(a day job)と別に収入を補うための仕事。hustle(ハッスル)は大騒ぎすること。
situationship【シチュエーションシップ/友達以上恋人未満の関係】
spiritual bath【スピリチュアル浴】
ろうそく、お香、リラックス音楽などを準備してお風呂に入ること。
stresslaxation【リラックスしようとしてかえって感じるストレス】
unretirement【復職】
引退したのにまた仕事に戻ること。
warm bank【暖かい避難場所】
光熱費が高騰したイギリスで暖房費を節約したい人向けに開放された暖かい休憩所。公民館、教会などでボランティアが運営し、軽食も出る。warm hub、warm spaceとも言う。
stealth help【自己啓発寓話】
出版ジャンルのself-help(自己啓発)をもじった新ジャンル”ステルス・ヘルプ”。個人の実体験や「泣ける話」など一見そうは見えないのに実際は自己啓発のための本。
Sunday scaries【日曜恐怖症】
月曜からの仕事を思って日曜に憂鬱になること。”サザエさん症候群”。
Great Wealth Transfer【大規模な富の移転】
ベビーブーマー世代の潤沢な資産が贈与や遺産で子ども世代に移転する現象。その経済的影響とは?
WFC【カフェで仕事中】
Working From Cafe´sの略。自宅リモートはWFH(Working From Home)。
(ライター・鈴木あかね)
※AERA 2022年12月26日号