ごはんを食べるためにはモノをどかす必要があったテーブル/ビフォー
ごはんを食べるためにはモノをどかす必要があったテーブル/ビフォー

 大変だったのは、4歳と1歳の息子の育児をしながら片づけの時間を作ること。寝かしつけをしながら頭の中では子どもたちが寝てからやることを考え、10分でも空く時間があれば手を動かしました。

 そんな彼女を、夫は協力的に支えてくれました。彼女の時間を確保するため、子どもたちのお世話やゴミ捨てなどの家事を進んで行います。

 思い立ったら行動する彼女は、家事や育児への協力について、夫への急な頼み事も多かったそうです。でも、片づけを通して相手の気持ちを考えて事前に予定を伝える大切さを学びました。そこから夫婦間のコミュニケーションがますますよくなったと言います。

「片づけの途中で探し物をしていたとき、2人で『45日後にはきれいに片づいて、こんな探し物がなくなるんだね!』と笑い合ったんです」と、彼女は笑顔で話してくれました。最後まであきらめずに片づけられたのも、片づけをポジティブに考えて積極的に協力してくれた夫の存在が大きかったようです。

 家の中がスッキリと片づくと、5歳の息子が自分で着替えの洋服を出せるようになり、子どもの成長にもつながりました。今、生活と片づけの「土台」ができたので、これからもどんどんブラッシュアップしていこうと考えています。

モノがあると気になってすぐに片づける癖ができました/アフター
モノがあると気になってすぐに片づける癖ができました/アフター

「過去の私はモノにとらわれていました。自分ではない、まわりの軸に振り回されていたように感じます。今はしっかりと自分の軸で動けるようになっています。セールだからと買うこともなくなり、本当に必要なモノだけをそろえるようにしたら、よけいなストレスがなくなりました」

 人にはそれぞれの生活があり、ライフステージによっても変化が起こります。今回しっかりと土台を作れた彼女は、家が散らかったとしてもすぐにリセットできるでしょう。今後、生活が大きく変わっても、自分を信じて軽やかに彼女自身も変化していけると思います。

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