
若手を総裁の座に就かせる“荒療治”
続投の構えを崩さない石破首相にとって追い風が吹いているように見える。しかし、8月末に予定されている参院選総括をもって、“影の首相”として政権を支えた森山裕幹事長が辞任する意向を示している。与党が過半数を割る中で、国会運営を切り盛りしてきた森山氏が去るのは、大きな痛手になる。
自民党はこの危機を乗り切れるのか――。約40年にわたって党職員を務め、定年退職した後も古巣をウォッチする前出の久米氏は、自民党には実力ある若手を総裁の座に就かせるくらいの“荒療治”が必要だと提案する。
「小林鷹之氏、鈴木英敬氏、尾崎正直氏、塩崎彰久氏などは、経験値はなくとも伸びしろがある。重鎮たちは権力闘争よりも若手を支えることに熱を上げるべきです。野党には政権運営の気概も実力もない。自民党が次世代のリーダーのもと、『この指止まれ』で早く結束しないと、日本が沈没しかねません」
(AERA編集部大谷百合絵、上田耕司)
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