
目指すは「日本のエースといえば金丸」
「勝利に導けていない責任は痛感しています。試合をある程度は作れていますし、自分の持ち味はこの世界でも出せていますが、序盤の失点が勝敗に響いている。1球の失投を見逃してくれないところに、アマチュアとの違いを痛感しています。今は我慢の時期であり、やがて結果もついてくるのではと信じています」
金丸の持ち味——それはMAX154キロの真っ直ぐだろう。
「ボールをリリースするのは指先ですけど、指先を意識し過ぎると力のあるボールが投げられない。僕は手のひらの感覚を大事にしていて、手のひらの真ん中から指が生えているイメージで投げています」
大学時代は休日にサウナに足を運ぶことでリフレッシュしていた。プロとなってもオフの日は体のケアにあて、すべてを野球に捧げている。
「まだまだ1年目で、これからもっと勉強して、経験も積んで、将来は『日本のエースといえば金丸』といわれるような投手になりたい」
「夢に向かって努力する人に」という父の願いが込められている夢斗の名の通り、金丸は今、孤独なマウンドの上で奮闘中だ。
(柳川悠二)
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