「新庄監督の言動ベースには『ファンが喜んでくれる』ことがある。どう思われようが盛り上がれば良い。それによって選手のモチベーションも高まり、全てが好転すると信じている」(日本ハムOB)
「何かをやれば注目される」ことを新庄監督は理解している。「“監督退任”まで匂わせ注目を集めることで、チームをさらに一丸とする目的もあったのだろう」(日本ハムOB)と続ける。
「広報部は抗議の意思も表したかったのではないか。『誹謗中傷でなければ、自由な発言を認めている球団』ということを示すため。報道各社へ牽制球を投げたように思える」(スポーツ新聞野球担当デスク)
7月18日付『文春オンライン』では、「新庄監督発言に対し広報部が報道自粛の依頼を出した」という記事が出た。真相は闇だが、広報部がマスコミに“情報規制”をしているとなれば印象は良くない。
今季開幕前から新庄監督は多くの発言を繰り返し、各方面に波紋が広がった。特にメジャー挑戦を短期間で諦めて帰国、ソフトバンク入りした上沢直之を巡っては、両球団ファンを中心にネット上で「燃え上がる」期間が続いた。
「上沢に関しての発言もNGを出していないと聞く。マスコミへの“情報規制”をしていないからあれだけの騒ぎになった。日本ハムは風通しの良い、理想的な環境なのが改めてわかった」(日本ハムOB)
エスコンフィールド北海道への本拠地移転は順調に進んでいる。2軍本拠地の北海道内移転も正式リリースされた。日本ハムは明確なビジョンを持ち、目的と手段をリンクさせて常に前進を続けている。報道戦略に関しても同様、新庄監督発言をうまく活用しているようだ。
「素晴らしいチームになってきた。ここから大事な戦いが続くが、リーグ優勝と日本一を目指して欲しい。グラウンド内外の全てを使い、チーム一丸となって戦うこと」(日本ハムOB)
新庄監督の存在、発言は、グラウンド内外で大きな力になっている。そこまで考えて球団運営をしているのなら、日本ハム球団はプロとして素晴らしい集団と言えるだろう。