秋口あたりから国会活動でボロが出てくる?
政治家としての青さを感じる面もありますね。マスコミから取材の猛攻に遭って慌てたり、批判的な報道をされたら感情的に反論したり。注目されている時こそ、自分の主張をうまく説明して発信するチャンスなんだから、大人の対応をしなきゃダメです。街頭演説の時にスタッフを怒鳴りつけて、目撃者から苦情が来ることもある。パワハラ気質なのも大きな弱点です。
――課題はありつつも、参政党の勢いは今後も止まらないと思いますか。
まだまだ伸びるでしょうね。神谷さんとしては、当初は与党の批判勢力になれるような規模を目指していたはずですが、今は数年以内に与党入りするぐらいのことを考えていますよ。思った以上に物事がうまく進んで、万能感に満ちあふれているんじゃないかな。
ただ、問題はこの参院選の後です。支持者の間で期待が膨らんでいる中、それに応えられる仕事ができるのか。
実は参政党には、公設秘書や政策スタッフがほとんどいないんです。議員がいい仕事をするためには、自治体の首長や業界団体の人に会うといった情報収集をして、国会質問の準備を手伝ってくれる人が必要です。誰でもなれるわけではなく、国会の仕組みや財務省の経済哲学を学び、立法の基本を理解していないといけない。
去年の衆院選で国会議員が3人増えたこともあり、議員を支える職員の養成が必要だと神谷さんに提案し続けてきたんです。でも参院選に向けてバタバタする中、結局手が回らなかった。今回大幅に議員が増えたことで、秋口あたりから国会活動でボロが出てくるでしょうね。まあ、党の発展過程としてはしょうがないかなと思っていますけどね。
(AERA編集部・大谷百合絵)
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