パ・リーグのマイナスでのサプライズはやはりオスナ(ソフトバンク)となりそうだ。2023年には26セーブをマークして防御率0.92とクローザーとして見事な成績を残したが、昨年は24セーブながら防御率は3点台と悪化。そして今年は開幕からリリーフ失敗が続き、25試合に登板して防御率4.32とさらに成績を落としているのだ。ソフトバンクは怪我人の多さも目立つが、クローザーのオスナの不振も、もうひとつ勝ち切れない要因の一つと言える。6月19日には登録抹消となり、現在は二軍調整が続いているが、推定年俸は10億円以上の高額選手だけに、早期の復調が待たれるところだ。

 こうして挙げただけでも開幕前の期待を良い意味でも悪い意味でも裏切る選手が多いことがよく分かるだろう。後半戦には果たしてどんなサプライズが待っているのだろうか。

(文・西尾典文)

こちらの記事もおすすめ 気になる柳田悠岐の状態と今後の行方…安泰ではない外野の定位置、復帰後に「居場所」はあるか?
[AERA最新号はこちら]