
(山崎 薫)長男は大学3年生ですが、大学院に進むことも視野に入れているようです。娘はようやく今春、大学に入学し、学生寮で新生活をはじめたばかり。まだまだお金はかかります。
(武田)亡きあとも印税で家族を養っている!
(山崎 薫)売れるか売れないかわからないわけですから、無計画にもほどがあるでしょ(笑)。
山崎はあの本を生きているうちに出版したくて、ものすごく急いだんです。ゲラ(試し刷り)のチェックを残すばかりになって、「(2024年)1月中に出せたらいいな」って言っていました。彼に、書店に並んだ本を見せたかった。
経費で飲むのはダサい
(武田)薫さんご自身の投資は?
(山崎 薫)結婚前に、設定して間もないハンセン中国企業指数ETF(02828)を400口、買っています。
経済評論家で、ピーター・リンチやウォーレン・バフェットの投資哲学をいち早く日本に紹介し、翻訳を多く手がけた故・三原淳雄さんの番組を担当していた時期があるんですが、三原さんはいつも「20年、30年と成長するような企業を見つけてその株を買いなさい」と勧めていました。
さまざまな事情で個別株を買うことはできませんでしたので、中国という国の成長を買ってみようと思いました。何十年か後に、「山あり谷ありを経て、今はいくらになっています」と三原さんと酒飲み話をするつもりだったんです。
三原さんは山崎を番組ゲストに指名したことが何度もあったため、どうやらご自身がキューピッドだったと思っていらしたようです。
山崎は常々、『お金に名前を書いたりタグを付けたりすることはできないし、過剰な思い入れを持つと判断を誤る』と言っていましたが、このETFについてはよほどお金に困窮しない限り、世界経済がどう動こうと持ち続けます。
(武田)話は変わりますが、一緒にお酒を飲みに行くと、いつも山崎さんのおごりでした。払おうとしても、払わせてもらえなくて(笑)。
(山崎 薫)自分より若い人がいるときは、人数に関係なく払っていたはずです。経費で飲食するのは心の底からダサいと思っていたようです。